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書評:東京模樣

· 書評,觀察

因為一個意外的契機,我得知住在東京的台灣人作家‧張維中先生,並第一次使用「博客來」購買名為『東京模樣』的書。因為在日本非常難購買到繁體中文版的書,所以我以為只能趁去台灣的時候到書店購買,沒想到博客來這麼方便。對還在學習中文的我來說,也差不多開始感受到購買一本好書來閱讀果然很重要。

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『東京模樣:東京潛規則,那些生活裡微小卻重要的事』
http://www.books.com.tw/products/001073113

那麼,再回頭來說『東京模樣』。我用還不成熟的中文能力邊查詢手機的辭典邊看,花上許多時間緩慢地看完它。這本短篇集是張維中先生將在日本生活時感受到的事物書寫而成,雖然是針對台灣讀者而寫,不過對我來說也是非常有意思的內容。中文的形式也非常棒,對語言學習者來說很適合,之後我偶爾也想試著重讀本書。

我雖然受到台灣吸引,但也非常想要瞭解對日本感到興趣的台灣人們,究竟日本的哪些地方讓他們覺得有魅力。在本書當中,有作者向著迷於台灣的日本年輕人詢問,究竟台灣的什麼地方讓他們感到魅力的場面。年輕人指出的理由讓人感到相當意外。

「得到的答案跟大部分的日本年輕人是一樣的。覺得台灣人對日本親切,是最能令人放心的海外國家,東西便宜又好吃,生活的節奏很悠緩。我們偶爾覺得自己人紀律散漫,服務擺臭臉或做事隨便的性格,旅人的他們卻覺得這不失為是一種真我表現的自由自在。」

這種認知的落差也讓人覺得非常有趣。如果台灣的服務說得上是不好的話,像美國之類的地方又該怎麼說呢?有時候在晚上去台灣的便利商店,確實也有碰過相當鬆懈的店員。但大多數時候給人的感覺都很好,既親切又富有款待熱忱。
另一方面,如果是60歲左右的日本人的情況,往昔日本的美德仍然留在台灣、懷念昭和時代的感想相當多,作者也指出了這一點。

話又說回來,既然有日本的年輕人覺得日本很無趣,但對海外抱持興趣的情況,台灣的年輕人應該也是抱持類似的感覺將注意力放在海外吧。這真是非常有趣。像這樣不是對自己的國家,而是先對其他國家抱持興趣,到該國家旅遊、學習當地的語言,我認為這是一件非常好的事。此外,如果可以透過這樣的經驗,重新體會到自己國家的優點那就更好了。

說雖如此,旅行時去玩與住在當地是完全不同的行為。張維中先生在書中就有這一段描述。當他還沒住在日本前,在台北工作的時候常常這麼想:「啊啊,好想去表參道的咖啡廳。」但當他真的開始住在東京後,卻完全不會到那間咖啡廳所在的地方。總覺得我似乎可以瞭解這種感受。所謂的生活就是自己過著日常生活的行為,感到安心的同時也會伴隨著倦怠的感受。正因為如此,人們才會三不五時就想出去旅行。

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我自己因為憧憬美國所以開始學習英文,從高二到高三的夏天為止,都在叫做堪薩斯州的地方以交換學生的身分留學。雖然也因為當時只有16歲的關係,但我馬上就體會到這裡和自己想像中的美國並不相同。細節在此就不描述,但確實有不試著住看看就不會瞭解的事情。首先會先看到當地的缺點,然後才會看到真正的優點,更進一步還可以更加瞭解自己國家的好壞。

住在日本的外國人、在日本留學或是工作的台灣人們,對日本的印象是否有改變呢?毫無疑問的,與之前來旅行時的印象應該變成完全不同的內容吧,我這麼想像著。聽說到日本留學的台灣人,就算喜歡日本也不想留在日本工作,抱持這種想法的人似乎很多。據說是不喜歡日本公司不但工作時間長,而且上下關係也很嚴厲。我想也是這樣,畢竟現在這個時代,就連日本的年輕人也是就算找到工作也會馬上不幹呢(笑)

此外,雖然表面看似親切的日本人很多,但在人際關係上會保持距離的人也很多。在我的想像中,一但真的住在日本,會覺得日本人很冷淡的台灣人應該也不在少數吧。這或許是因為台灣與家人、親戚之間的交流更加深厚也說不定。不過,之前農曆春節時看到的幾個新聞,提及最近就算是過年,不想回老家的年輕人似乎也不在少數。問卷結果也顯示不但紅包的負擔沉重、被家人、親戚詢問關於薪資或結婚等等各種事情會感到很煩人的內容。人類社會果然不是這麼簡單的事呢。

讀了本書後讓我重新認知到的其中一件事,就是台灣人抵達成田機場時,首先感受到的乾燥空氣會讓人覺得很舒服。這對日本人來說是完全沒有意識過的事情,也因此被指出這點讓人覺得很意外。而且在日本有因為空氣乾燥導致對肌膚不好、容易感冒等等的思維,所以在住家或旅館會放加濕器,台灣是否正好相反會放除濕機呢?如此一來,雙方需求的化妝品種類或許也會因此不同,說不定台灣人根本不會用保濕乳液呢!

除此之外還有用餐時喝酒。張維中先生說得沒錯,首先不先喝杯啤酒就沒辦法開始吃晚餐,抱持這種想法的日本人雖然很多,不過我在台灣常常感受到,吃飯就是吃飯的飲食生活。在台灣的餐廳詢問是否有賣啤酒的時候,也常常會碰到沒賣的情況。以我個人來說,這是我就算在台灣想要獨自吃飯,但是晚上總會不自覺避開餐廳的其中一個理由。

本書中最棒又有趣的文章不外乎是「芒果國民外交」!這篇文章是說張維中先生在東京工作時,當他將從台灣送來的芒果帶到公司分送,大家的反應都非常高興。毫無疑問的,我可以很輕易的想像所有人收到芒果都覺得非常高興的反應。

「天啊!不會吧!真的可以給我嗎?這麼高級的東西!」

當中還有因為吃了芒果,而下定決心要到台灣去旅行的人。給住在日本的台灣人朋友,我非常推薦大家至少要寄送一次台灣芒果到日本分送給其他人。這確實是個非常好的建議呢~~

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文:幸太郎
譯者:キクノ
責任編輯:エスノラボ

(日本語原文)

書評:東京模様

ひょんなきっかけで、東京在住の台湾人作家である張維中さんの存在を知り、初めて「博客來」を利用し、『東京模樣』という本を購入してみました。日本では中文繁体字の本はなかなか入手できないため、台湾に行ったときに書店で購入するしかないと思っていたのですが、博客來はなかなか便利です。まだまだ中文を勉強中に私にとって、そろそろ良書を入手して読むことが大事だなと感じ始めたところです。

 さて、『東京模様』ですが、拙い中文能力でスマホの辞書を引きながら、じっくりと時間をかけて読み終えました。このコラム集は、台湾の読者向けに、張維中さんが日本で暮らす中で感じたことを書き下ろしているものですが、私にとっても大変興味深い内容でした。また中文の文体が素晴らしく、語学学習者にも最適です。今後も時に読み返してみたいと思います。

 私は台湾に惹かれていますが、日本に興味を持ってくれている台湾の方々は、日本のどんなところに魅力を感じるのだろう、という点がとても知りたいのです。本書の中で、著者が台湾にはまっている日本の若者に、台湾の何が魅力的かと聞く場面があるのですが、この指摘はかなり意外でした。
「得到的答案跟大部分的日本年輕人是一樣的。覺得台灣人對日本親切,是最能令人放心的海外國家,東西便宜又好吃,生活的節奏很悠緩。我們偶爾覺得自己人紀律散漫,服務擺臭臉或做事隨便的性格,旅人的他們卻覺得這不失為是一種真我表現的自由自在。」
 こうした認識のズレというのは面白いものです。台湾のサービスが悪いとしたら、アメリカなどはどうなってしまうのでしょうか。確かに台湾のコンビニに夜に行ったりすると、かなりリラックスした店員がいることはありますが、常に感じが良いですよ。親切でおもてなしの心があります。
 一方で、60歳前後の日本人の場合は、昔の日本の良さが台湾に残っていること、昭和時代を懐かしむといった感想が多いと、著者は指摘しています。

 

 それにしても、日本の若い人が日本なんてつまらないと、海外に興味を持つことはありますし、逆に台湾の若い人でも、そのように感じて海外に目を向けていくのでしょう。面白いものですね。こうやって自分の国ではなく、他の国にまず興味を持つ、その国に行ってみる、言葉を勉強してみるというのは、とてもいいことだと思います。また、そうした経験を通じて、あらためて自分の国の良さに気付くと、なお良いですね。
 とはいえ、旅行で訪れることと、そこに住むことは、全く異なる営みです。張維中さんは、日本に住む前に台北で仕事をしていたときに、「ああ表参道のカフェに行きたい」とよく思っていたそうですが、いざ東京に住んでみると、そのカフェまで全く足を伸ばさなくなってしまったと語っているところがあります。なんだかその感覚、分かるなあと思います。暮らすというのは自ずと日常的な生活を送っていくことであって、安心とともに倦怠という気持ちが伴うものです。だからこそ、人は時に旅に出たくなるわけですから。

 

 私自身はアメリカに憧れて英語の勉強を始め、高校2年生の夏から3年生の夏まで、カンザス州というところに交換留学しました。16歳という幼さもありますが、すぐに自分が想像していたアメリカは、このようなものじゃなかったと実感させられました。細かくは書きませんが、住んでみないと分からないことがあります。まずは悪いところが見え、そして本当の良さも見えてきます。さらに自分の国のことが見えてきます。

 日本に住む外国人、日本に留学したり日本で働いている台湾の方たちは、日本への印象は変わったでしょうか。間違いなくそれまで旅行していた日本のイメージとは、まったく異なったものになっているのではないかと想像します。聞いている話では、日本に留学した台湾の方は、日本が好きだとしても、日本では働きたくないと考える人が多いそうですね。日本の会社の長時間労働や上下関係などが好きでないといいます。それはそうだと思います。日本の若い人も、就職してもすぐに辞めてしまう時代ですから(笑)

 また、日本人は外向けには親切な人が多いですが、人間関係には距離感を置くことが多いため、いざ日本に住んでみると冷たいように感じる台湾の人も少なくないだろうと想像します。おそらく台湾の方が親族・家族も含めた付き合いは、もっと濃厚ではないでしょうか。でもこの間の春節の際に見た幾つかのニュースでは、最近は春節にも帰省したくないという若い人が少なくないそうですね。お年玉の負担も多いですし、家族・親族から仕事の稼ぎやら結婚やらを、あれこれと聞かれるのが煩わしいというアンケート結果が紹介されていました。人間社会というのは、なかなか容易ではありませんね。

 

 本書を読んであらてめて知ったことの一つに、台湾の人が成田空港に降りたってまず感じるのが、乾燥した空気感が気持ち良いというのがあります。これは日本人としては、まったく意識していないだけに、意外感が強い指摘です。しかも日本では空気が乾燥していると肌に良くない、風邪を引きやすいといった考え方があるため、自宅やホテルには加湿器なるものがあります。台湾では逆に、乾燥機があるとか。となると、求められる化粧品のタイプも異なるかもしれませんね。保湿クリームなんて使わないんでしょうか。

 それと食事の際の酒。そうなんです、まずビールを飲まないと、夕食はスタートしないと考える日本人は多いのですが、台湾でいつも感じるのは、食事は食事という食生活です。台湾の定食屋でビールがあるか聞くと、ないことも結構ありますね。個人的には、台湾で一人で食事しようと思っても、夜はつい定食屋を避けてしまう理由の一つがこれです。

 素晴らしく面白かったのは、「芒果國民外交」という文章!張維中さんは東京で働いていますが、台湾から送られたマンゴーを職場に持って行ったところ、皆が大喜びしたというお話です。まず間違いなく、そういう反応で大喜びされるだろうなと、手に取るように想像できます。
「天啊!不會吧!真的可以給我嗎?這麼高級的東西!」
 中にはそのマンゴーを食べたことによって、初めての台湾への旅行を決めた人もいたとのこと。日本に住む台湾人には、ぜひ一度、本場のマンゴーを取り寄せて日本人に配ってみることを勧めています。確かにこれはいいアドバイスですね〜