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· News Release

小編寫的文章刊登於 The News Lens !

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https://www.thenewslens.com/article/91168

以下に日本語での原文を掲載します。

進路に悩み始めた17歳の娘へ

 

以下の文章は、私(45歳)が高校2年生の娘(17歳)に対して、最近送った進路のアドバイスを、少し改変して紹介するものです。日本では、将来なりたいことがはっきり決まっていないなら、とりあえず大学に行くという風潮がますます強くなってきています。日本は学歴社会ですから、せめて大学は卒業してほしいという親が多いことも、その理由の一つでしょう。でも私は、高校生も高学年になったら、自分の将来の職業についてよく考え、専門学校に進むことも選択肢として考慮すべきだと考えています。日本では4月に新学期が始まります。高校2年生も残すところあとわずか。今年の6月頃から専門学校の入試が始まり、大学の入試は2019年1月頃から始まります。進路を決めるまでに、もうそれほど余裕はありません。
 

(娘へ)

 どうやら真剣に進路に悩み始めているようですね。あまり勉強は好きではないようだけど(笑)、これまでずっとバレエに一生懸命取り組んでいることは、いつもすごいなと思っています。限られた情報の中で、進路を決めるのは、予想以上に難しいと思います。でも、いきなり大学に進学するのか、専門学校に進学するのか、ということを考えても、たぶん決められないんじゃないかな。

 パパのアドバイスはこうです。まず、自分が将来仕事をしているイメージを具体的に考えてみます。例えば、何かを作っている仕事なのか、パソコンに向かって作業をしている仕事なのか、お店でものを売っている仕事なのか、あるいは専門的な技能を使ったサービスをお客さんに提供している仕事なのか。どの仕事も、これらの組み合わせになると思うけれど、どういう仕事に一番時間をかけているのかは、意外とイメージしやすいんじゃないかな。

 少しイメージが固まってきたら、今度は、将来どのような暮らしをしているのか、具体的にはどのくらいお金を稼いでいたいかを考えてみます。よく好きなことをやりなさいって言うけれど、それも大事。でも生活をしていくには、お金も同じように大事です。将来の自分、たとえば30歳の頃に、日本に住んでいるのか外国で仕事をしているのか。結婚しているか、結婚したとしても仕事を続けたいか。こういったことを具体的に考えてみて欲しいと思います。

 上の2つのことを考えていくと、自ずとどのような職業が自分に合うのかが、見えてくるはずです。でも高校生はまだいろいろな職業のこと自体を知らないから、この辺はパパや周囲の大人、先生にも話しを聞いてみてください。

 それと大学ってどんなところなのか、ということも、いまいちよく分かっていないみたいだね。いろいろと専門的な名前の付いた大学や学部があるけれど、まず第一に大学は一般教養を学ぶところで、その意味では高校の延長線上で基礎的な勉強を続けることになります。なので、勉強が嫌いな人には、ちょっと向かないと思う(笑)。大学3〜4年生になると、学部ごとの専門的な単位も増えるけれど、大学を卒業したからといって専門的な職業に就けるわけではありません。ふつうは大学を出て就職する場合には、「一般職」(ゼネラリスト)として働くことになります。いわゆるサラリーマンです。就職後は、自分の希望はどうであれ、営業や販売、事務、企画、マーケティングなど、いろいろな仕事をする可能性があります。大学を出て、さらに「専門職」(スペシャリスト)として就職するには、大学院に進むか、あるいは特殊な国家試験を自分で取得するという方法があります。それと、もう一つの「専門職」に就くための方法が、専門学校に進むという道です。

 高校卒業後の進路を決めるには、まずは自分の将来の職業の種類や方向性を決めて、そこに至るためのステップや近道を考えるということが必要です。

以下に、今日話した内容をメモとして、もう一度まとめておくので、自分でも書き込みながら、考えてみてください。しばらくしたら、また話し合いましょう!


<進路の基本的な考え方>

1.どんなスタイルの仕事をしていたいかをイメージしてみる

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 どのような仕事も、上記の①②③のいずれの要素もあるけれど、どこに軸足を置いて日々仕事をしている自分が自然かを考えてみる。

2.将来自分が実現していたい生活や人生をイメージしてみる

 世の中一般の給与収入というものを少し調べてみましょう。厚生労働省の「平成28年賃金構造基本統計調査」によると、初任給は月20万円程度。平均月収は42歳で30万4千円(男性が33万5千円、女性は24万5千円)。

 日本の平均年収は約420万円とされています。大卒者に限るとだいたい600万円くらい。平均から見ると、大学を出て大企業に勤めるのが一番高い年収を得ているように感じますが、自分で商売をやってたくさん稼いでいる人や高度な専門職でうんと稼いでいる人もいるので、平均値だけで判断しない方がいいです。サラリーマンのうち年収1000万円を超えるのは、約5%とされています。

 国税庁の「平成28年民間給与実態統計調査」では、業種別の平均年収が分かります。以下で表にしてみます。さっきの職業のイメージと当てはめて、よく見てみてください。これも平均なので、あくまで参考として。
https://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan2016/minkan.htm

<業種別の年収ランキング>

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 大学を出て一般職として企業に就職した場合、業種や企業によって年収レベルは大きく違いますが、同じ企業に勤めていても、どのくらい出世するかによって年収が変わってきます。日経ビジネスアソシエ調べによると、40代前半の「課長」と平社員の年収差は大企業で400万円に上るというデータもあるようです。50代後半で「部長」になれるのは10%を切りますが、部長になると平社員のおよそ2倍の年収になります(大企業に勤める50代後半:部長1255万円、平社員646万円)。

3.(1)(2)のイメージに合う職業が何かを考える

4.その職業に就くために必要なステップを考える

さあ、考えてみよう!!


<参考1>
 文部科学省の「学校基本調査」(平成29年度速報版)によれば、高校卒業者107.5万人のうち、大学進学者は49.6%、専門学校進学者は16.2%、短大進学者は4.8%。高卒で就職する人が17.7%、就職も進学もしない人は11.7%となっている。
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/k_detail/1388914.htm

<参考2>
 厚生労働省の「平成28年賃金構造基本統計調査」によると、学歴別の平均月収は男性の場合、大学・大学院卒が40万円、専門学校卒が30万6千円、高校卒が28万8千円となっている。
 企業規模別の平均月収は男性の場合、大企業が38万5千円、中企業が32万円、小企業が29万円となっている。
 役職別の平均月収は、部長級が66万7千円、課長級が53万2千円、係長級が39万7千円、一般社員(20〜24歳)が21万4千円となっている。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2016/index.html